受験日記

宅浪が滑り込んでやんよ

日本の大学入試システム

去年から考えてた事で、浪人生としては書くに耐えないものだから、胸にしまっていたものです。

以下、独り言ぶちまけ大会。

 

日本の大学入試はシステム上、「一発勝負」の要素が強い。これが効率的でないように感じる、という話。

 

まず試験の回数。センター試験は、欠席者用に追試も設けられているけれど、受けてしまえば一回ぽっきり。結果によっては土壇場で志望校が変わるほどのテストなのに一回しかない。そして追試は本試より難易度が上がる。結構上がる。

となると、この本試の日のために受験生は必死に勉強して、体調もこの日に合わせる。皮肉なことに、準備すれば準備するほど、失敗に対する恐怖が高まる。それはもう、ものすごいプレッシャー。浪人生ならまだしも、18歳の現役生にここまでのプレッシャーを与えるのも酷な話だと思う。

十人いれば十の人生がある。この全てをたった1つの日に結集させること自体、とても非効率的に感じる。

 

2つ目は試験のタイミング。入試を年度の終盤に詰め込みすぎじゃないだろうか。高校のカリキュラム上の問題があるにしても、進路が卒業ギリギリまで決まらない、まして進路が決定せずに浪人する可能性まである。このプレッシャーは、また並ではないはず。僕はみんなが卒業式をやっている頃、アメリカにいたので全くの想像に過ぎませんが。

 

ちなみにアメリカではsatやactというセンター同様の共通試験があり、そのスコアを大学側に送って、合否判定がくだされるという入試制度がとられています。大雑把に言うと。この共通試験は年に4,5回くらいあり(もっとあったかも笑)、何回でも受けることができます。自分の好きなスコアを提出すればいい訳です。

何もアメリカ教に入信した訳ではなく、こっちの方が効率がいいと思うんです。これまでは画一的な方が効率的だったかもしれませんが、生の価値観が多様化してきた現在、この制度が今度は逆に大きなブレーキとなって来るのでは、と思う。

 

労働条件の改善が求められているこの頃。こういった教育制度の自由化も労働条件改善に大きく繋がるんじゃないだろうか。労働問題には、勤務への「束縛」、「拘束」が大きく関与しているように感じられるから。束縛力を高めたところで、収益増は頭打ちになると思う。儲けたければこの辺は変えてかないと次のステージに行けないんじゃないかな。労働の自由化に期待したい。僕が社会人になるときのために笑

 

 

いつか試験の制度を変えるための運動も立ち上げられたらな。とりあえず今はこの入試制度で。

 

 

追記。今回のセンター試験改定、試験日増やすとこから始めるべきだと思う。記述式とかマーク式とか、ぶっちゃけどうでもいい。難易度上がったとしても、チャンスが増えるなら、それが一番だと思う。